幼少時代の始皇帝(しこうてい)
始皇帝こと贏政(えいせい)は、史上初めて中国大陸の統一を果たした中国史上の巨人である。
しかしながら、栄光と権力で彩られたその後半生に比べ、出生から青年期までは多難の境遇であったという。
写真は紀元前253年に趙都・邯鄲(かんたん)郊外で撮影されたもの。
当時、趙政と呼ばれていた少年は七歳頃と思われる。右側の少年は詳細不明。
趙からすれば敵国からの人質であったため、彼はこのようなスラムで母親とともに人目を忍びながら生活していたという。
撮影者は路上の浮浪児を撮ろうとしたらしく、まさかこの少年が秦の王族であるとは思っていなかった。