第三十七話 丙編
鄭君 (ていくん) 字(あざな)は亜拳(あけん)。陳の生まれ。 若い頃は任侠を気取り、ストリートで撃剣に明け暮れていたが、17歳のときに双子の父となってからは一念発起し、軍の力役として働きはじめた。その頃に知り合った項梁と誼を通じるようになり、彼が呉で挙兵した際に馳せ参じて門下に入った。 持ち前の闘争心とスタミナで頭角をあらわし、現在では項籍の執戟として勤務している。 三男一女の父親であり、「家族の為に俺は戦う」が口癖。 |